もう十分働いたし辞めたい!
退職したい・・
看護師の世界では入職は簡単なことが多い反面、退職するのがとても難しい傾向にあります。
その理由は、
看護師不足により簡単に辞められると困るから。
特に大病院ほどこの傾向にあるような気がします
「よし、辞めよう!」と腹を括って師長に報告したものの・・
役職者や師長、看護部長などさまざまな人から引き止めに合い、辞めたいと言いづけて早3年・・
このように、いまだに辞めさせてもらえずズルズルと勤務している先輩や同期もいるほどです。
(もはやこの人は辞めたいと言いつつここの病院に居続けたいんじゃないか?と思ってしまいますが。笑)
そこで、このブログでは、
- 看護師がすぐに辞められない理由
- 退職を切り出すタイミングはいつが良い?
- 穏便に退職できるためのおすすめの退職理由とやってはいけない退職理由
- 退職する際の振る舞い方と気をつけるべきこと
これらについて詳しく解説していきます。
「退職したい・・」と思ってる看護師が一人でも多く穏便に早期に退職できるよう解説していきます
「やってはいけないこと」についても解説しているので是非最後まで読んでみてください!
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育休中に転職や退職を考えている人は以下の記事もおすすめです!
看護師がすぐに辞められない理由
退職経験のある看護師が口を揃えていう「引き止め」。
「引き止め」とはなんなのか?なぜ引き止めに合うのか。あなたは知っていますか?
その理由は、
看護師不足が原因で辞められると看護師の補充にお金と時間がかかるから
例えば、経験年数5年の看護師が辞めるとします。
その場合にかかる病院の負担というのは以下のようなものが挙げられます
- 一人分の看護師不足
- 新たな看護師を補充するための労力や広告費
- 看護師が採用された際の謝礼金等の金銭面
- 新たに採用された看護師の教育
一人辞めるだけでこのように病院側は多くの金銭的・労力的な負担を抱えることとなります。
ただでさえ看護師不足の中で退職者が出るということは、病院側からすればできるだけ避けたいことというわけです。
転職サイトを看護師が無料で活用できる理由は、看護師を必要とする病院側が転職サイトにお金を払っているためです。
病院側は一人採用するごとに何十万という謝礼金を転職サイトに支払っています。
退職を切り出すタイミングはいつ?何ヶ月前?
一般的に他職では「退職日の1ヶ月前」が多いとされています。
しかし、看護師の場合は1ヶ月前では「やめさせてもらえなかった・・」という事例がたくさんあります。
それは、就業規則に「2ヶ月前に申し出ること」「3ヶ月前に申し出ること」などと規定されていることがあるからです。
退職する際は今一度就業規則を確認するこが望ましいです!
病院によっては「1年前には言ってほしい」と言われることもありますが、「正直な話、無理!」なので、2〜3ヶ月も前に申し出れば退職を申し出るタイミングとしては申し分ないでしょう。
看護師はシフト管理の勤務形態のため、2週間前は厳しくとも数ヶ月前であれば問題なく辞められるはずです。
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穏便に退職できる!気まずくならない退職理由3選
波風立てずに退職できる理由が知りたい!
病院と関係を良好にしたまま退職できる理由ってないかな?
気まずくならない退職理由は以下の3点です
- 家族や身内の事情による理由
- 辞めざるを得ない前向きな理由
- 距離など物理的な理由
家族や身内の事情による理由
例えばこんな理由!
- 子供が病気がちなので小さいうちは一緒にいてあげたい
- 家族や身内に介護などのサポートが必要になった
- 家庭内での考え方が変わった
家庭での問題はそう簡単に第三者が口出しできるものではありません。
たとえ、「それって本当にやめないとだめなの?」と言われたとしても、家族でたくさん話し合ったことや他に方法がないことを伝えれば比較的意見は通りやすいです。
辞めざるを得ない前向きな理由
例えばこんな理由!
- スキルアップ(勉強や趣味)のため学校へ通いたい
- 海外留学をしたい
- 今の病院にはない科で働きたい
夢や目標を持っている人はキラキラしています。やる気と行動力に満ち溢れているので少々引き止められたところで揺らがない人が多いです。
病院側もやりたいことを否定するよりも応援したい!と最終的に気持ちよく送り出してくれることが多いです。
実際に私の友人も4年働いたすえ「海外留学したい」という理由で穏便退職しました!
もしかしたら「数年後でも良くない?」と止められることもあるかもしれません。
また、経験年数が浅い場合は「今辞めたら看護師として中途半端」とか「あなたにはそれは向いてない」など、嫌味を言われることがあるかもしれません。
でも、一緒に働く同期や同僚との関係は比較的良好な関係を保ったまま辞めることができるおすすめの退職理由です!
距離など物理的な理由
例えばこんな理由!
- 結婚を機に引っ越す
- 夫の転勤について行くことになった
- 実家に帰る
この理由が一番効力のある退職理由です。
物理的に不可能な理由は誰がなんと言おうと無理なものは無理だからです。
実際に退職した人を50人は見てきましたがダントツ多い理由が物理的な理由でした。
私調べでは・・
- 20代前半に多いのは”実家に帰る”
- 20代後半に多いのは”結婚を機に引っ越す”
- 30代に多いのは”夫の転勤”
やってはいけない!効果の薄い退職理由3選
退職したいのに退職させてもらえない・・
このような人に多い退職理由は以下の3つです。
- とりあえず辞めたい
- 改善可能なネガティブな理由
- 人間関係による理由
とりあえず辞めたい
もう5年も働いたしそろそろゆっくりしたい
一旦看護師から離れて好きなことしたい
新卒から看護師として働き続けていると上記のように感じることがあると思います。
でも、この理由をこのまま話してしまうと、ほとんどの人がすぐには辞めさせてもらえません。
病院としても上記のような理由だけで貴重な人材をなくしてしまうのはリスクだからです。
改善可能なネガティブな理由
例えばこんな理由!
- 夜勤がしんどい
- 残業が多すぎる
- 勤務の融通が効かない
- 多重業務でしんどい
このような働き方に関する理由は、すぐにでも改善可能です。
退職されるくらいなら・・と病院側も勤務調整を行ってくれるのが目に見えています。
私の後輩も働き方に関する理由で退職を申し出た際、今まで全く改善をしてくれなかったにも関わらず「すぐに夜勤回数を減らしてくれてむしろ辞めにくくなってしまった!」と言っていました。
人間関係による理由
例えばこんな理由!
- いじめ
- パワハラ
- 馬が合わない
人間関係の合う合わないは本当にしんどいですよね。
「今すぐ辞めたい!」と思う理由のトップでもあるはずです。
それなのになぜ辞められないのか。
それは、「(辞めなくても)部署を変えればいいだけでしょ?」と他部署や系列病院に異動することを提示されることが多いからです。
看護師は自分の意見を持っている(気の強い人)が多いため先輩看護師と患者とのはざまで精神的にストレスを抱えてしまう人も多いです。
実際に私も鬱になりかけたことがあります・・
↓ 詳しくは以下の記事をご覧ください ↓
精神的に辛い時や本当にやめたい時は、強い気持ちをもって退職したいことを伝えてください!
退職が決まった後に気をつけるべきこと
「退職が決まった・・!」となった際に一番やってはいけないことは、
- 担当していた業務や委員会の申し送りをしない
- 仕事を雑にこなす
- 退職することを言いふらす
- 挨拶をしない
上記のような勤務態度を取ることです。
「こんな態度とる人いるの?」と思う人もいるかもしれませんが、実際にいるんですよね。
- 退職日に有給休暇でなんの挨拶もなく退職
- 辞めることを理由に委員会の仕事や係の仕事をしなくなった
- 「(退職するから)みんな頑張ってね〜」という仕事の押し付け
- 「私もやめたい〜」という人への「退職」マウント(?)
辞める前は、自分が辞めた後も頑張って働く仲間がいるためできるだけ迷惑をかけない辞め方をするのが常識であり、配慮です。
気持ちよく退職するにはタイミングと理由が大事!
このブログでは、
- 看護師がすぐに辞められない理由
- 退職を切り出すタイミングはいつが良い?
- 穏便に退職できるためのおすすめの退職理由とやってはいけない退職理由
- 退職する際の振る舞い方と気をつけるべきこと
上記について詳しく話しました。
看護師を円満退職するには強い覚悟と勇気、そして退職理由が大事です。
引き止めにあうというのはそれだけ「自分を必要としてくれている」ということにもつながるのかもしれませんが、
看護師不足のいま、辞めたい時に辞めさせてもらえない環境には疲労感すら感じる時もあります。
看護師の世界、同じ県内や地域内だとすぐに噂は広まるため嘘をつくのはあまりお勧めしませんが、どうしても辞めたい時は今回紹介した引き止められにくい理由を活用してみてはいかがでしょうか。
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